膝痛のさまざまな原因

ごく一般的には成長痛と言われている、子供の成長期に多く見られる
オスグッド・シュラッター病。

様々な原因から引き起こされるのはご存知でしょうか?

成長期における身長の伸びは、骨と同時に筋肉も成長を続けます。
しかし骨の成長に反して、大腿四頭筋の伸長性がない、
つまり柔軟性が低いと筋が付着している骨の部分が牽引力を受け、相当なダメージが加わります。
大腿四頭筋の柔軟性低下によるもの、それがオスグッド・シュラッター病の原因の一つとして挙げられます。

次は大腿四頭筋に対する裏面の筋肉、ハムストリングスとのアンバランスによるものです。
ハムストリングスの筋力低下、または柔軟性の低下は大腿四頭筋とのバランスが悪くなり、四頭筋に加わるストレスは多くなります。

普段、滑車の役割を果たしている膝蓋骨の可動性の低下も原因となります。

大腿四頭筋は、膝蓋骨を介し膝蓋靭帯を経て脛骨粗面という骨の部分に付着します。
膝蓋骨に付着している分、膝蓋骨の可動性が悪くなり、本来の役割が果たせていないと四頭筋の動きも悪くなります。

他にも、臀部の筋肉の硬さ、伸張性の低下による骨盤の傾きや股関節の動きが制限されることによる筋ダメージなど、考えられる原因がいくつかあります。

原因を探るうえで、痛みのある場所から上下1関節、
例えば膝関節の痛みがある場合、股関節や足関節の動きの確認をするのが一般的です。
膝の痛みの原因が膝の炎症だけとは限りません。
他の関節、筋肉を見ることで一番の原因が見え、アプローチやトレーニング指導にもつながります。

そういったスポーツをやる上で、もし怪我をしてしまった場合でも早期復帰を目指し、
手助けとなることを心がけて治療を行っております。

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