前回まで野球肘障害をご紹介してきましたが、今回から肩関節の障害についていくつか紹介していきます。
【リトルリーガー肩とは?】
リトルリーガー肩(ショルダー)の正式な名前は、上腕骨近位端骨端線離開と言います。
アクセラレーション期からフォロースルー期での急激な肩関節の外旋(後ろに捻られる)➡︎内旋(前に捻られる)の動きによって上腕骨近位の骨端軟骨に過度のストレスが生じます。
投球動作を繰り返すことで成長期の上腕骨近位の骨端軟骨にねじれと張力が働き、骨端線などに障害をきたします。
リトルリーガー肩の可能性がある場合は、疼痛が消失するまでは投球禁止が必要です!
なぜか?
骨端線の部位がすべり状態を起こしてしまい重症化する危険性があるからです。
そうなると、復帰が遅れてしまいます。
主な発生年齢↓
性差:男性>女性
年齢:11~17歳(特に小・中学生)に多い
ポジション:特に投手に多い傾向がありますが、もちろん他ポジションでも発生する可能性はあります。
【症状】
・上腕骨近位骨端線部周囲の圧痛
・フォロースルー期時の肩周囲の疼痛
などがありますが、腫脹や熱感は無いことあるので注意が必要です。
【当院での治療】
肘同様、超音波エコーでの確認を実施します。
損傷部位の疼痛改善を、物理療法(マイクロカレントやハイボルテージ)を用いて実施していきます。
ですが、そもそもなぜ肩が痛くなったのか?
↑これを考えなければ再発してしまう可能性が高いです。
例えば…
・投球多過(投げすぎ)
・不良投球動作
(肘下がり動作、股関節可動域低下、下肢柔軟性低下など)
・肩周囲筋の硬さ
(硬さにより肩関節可動域の低下やけん引負荷の増大など)
があります。
この部分を一緒に確認し、改善できるような徒手療法や運動療法をやっていきます。
【その他】
些細な症状や違和感でも構いませんので、お気軽にご連絡・ご来院してください。
【筆者:鈴木拓夢】
宮町鍼灸整骨院
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