野球肩障害 肩峰下インピンジメント症候群とは?

肩疾患の第二弾はインピンジメント(衝突)症状の中でも、肩峰下で起きるインピンジメント症候群を載せていきます。

【肩峰下インピンジメント症候群とは】

そもそも肩峰とはどこにあるか?

肩甲骨にある骨の突起で、肩関節の先端部を形成する部分です

その腱板(主に棘上筋)や肩峰下滑液包が投球動作(主に加速期~リリース期)により烏口肩峰アーチ(肩峰・烏口肩峰靭帯・烏口突起)に繰り返しインピンジメント(衝突)することで、腱板の炎症、変性、肩峰下滑液包炎を生じてしまいます。

投球動作では、コッキング期の外旋位から内旋に行く際に、衝突することが多いです。

野球以外にも、水泳やバドミントン、バレー競技でも起こる可能性は高いです。

病変は3期に分けられることが多いです。

《急性炎症期》

外傷により棘上筋腱に出血や腫脹が発生し、安静で疼痛が消失することが多いです。

《亜急性炎症期》

投球など使いすぎなどで発生し、棘上筋腱や滑液包に慢性的な炎症となります。一時的に疼痛がなくなりますが、また再発する可能性が高いです。

《腱断裂期》

年齢的な変性もあり、基本的には40歳以上に多いとはされています。

手術適応となる場合が多いです。

【症状】

・肩関節挙上時の疼痛

・肩前方の引っ掛かり感や、衝突感

・挙上時の筋力低下

・投球動作時の疼痛

【当院での治療】

まずは肩関節の消炎鎮痛を物理療法を用いて実施します。

投球動作はもちろん禁止を推奨します。

投球動作の確認や、かかわりが深い肩甲骨や下肢の動きや柔軟性の確認等も実施して、再び疼痛が出ない身体作りを一緒に目指していきます。

【その他】

なかなか痛みが取れない方や、もう少し体の調子を上げたいなど、些細な症状や違和感でも構いませんので、お気軽にご連絡・ご来院してください。

【筆者:鈴木拓夢】

宮町鍼灸整骨院

〒980-0004

仙台市青葉区宮町2-1-47 阿部幸ビル2F

022-268-0855

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