五十歳前後から肩に痛みが走る・・・と言ったら、
まず思い浮かぶのは・・・
そう、「五十肩」ですね。
年齢によっては「四十肩」とも言いますが、総じて壮年期以降に発症する肩の痛みの代表です。
当院にも、比較的たくさんのそういった方が訪れますが、あえて申し上げますが、
五十を過ぎた肩の痛みは・・・
「まず病院に行って診てもらえ!」
です。
「え!?まさかココでは治せないんですか?自信ないんですか?」
と怪訝に思われるかもしれませんが、実はこのお年頃の肩の痛みは、実はいろいろセンシティブな要素が含まれており、患者様の利益を損なわないための最善の選択は・・・
「確定診断」
です。まずはここからスタートしていただきたい!
特にレントゲン単純撮影や超音波エコー検査はもちろん、状況次第ではMRI検査などでも調べて、本当に五十肩以上の問題がないか確認してほしいところです。
ここで、もっとも懸念されるのが、
「腱板断裂」あるいは「腱板損傷」です。
実際、当院でも年に何人かは、五十肩だと思って、放置していたり、他の施術院でダラダラと無駄な施術を受け続けてきたけど一向に良くならなくて・・・とかいった方がいらっしゃいます。
そうした方の多くは、単なる五十肩ではなく「腱板断裂」の疑いあり、で病院精査に送り込ませていただいております。
そして後日、「やっぱり、先生のおっしゃったとおりでした」と連絡があったりします。
ここで注意したいのが、たとえ病院に行って診てもらっても、患者様の訴えがしっかりと的を得ていないと、必要な検査に至らず、結果病院でも誤診!というケースも稀にあります。
特にレントゲンだけ撮って、大した問診や動きの検査などをすることもなく、ずっとPCの画面とキーボードしか見ていなくて目を見て話を聞いてくれなくて、痛み止めとシップだけ処方するようなお医者様は要注意です。
心に病むことなくセカンドオピニオンに赴きましょう。
お医者様にもいろいろありますから、できれば心ある、しかも・・・
肩に強い
お医者様をお探しになって診てもらいましょう。
実は肩疾患の診断は、整形外科分野でも意外と見落としや誤診が多いと言われます。
肩専門の整形外科医であれば、そのリスクは限りなくカットされることでしょう。
その上で、もし五十肩であったなら当院でも誠実な対応が可能です。
「誠実な」とあえて入れたのは、世にはきちんと診断できていないのに、年齢的に五十肩だろう、という一点だけで適当な施術を行う不誠実な輩があまりに多いからです。
また「一回で治る!」とかうたい文句を掲げているところも甚だ怪しいもので、五十肩の病態生理を理解していれば、これが一発で治る、ということなどありえないということは真っ当な施術家なら当然知るところ。
それが、もし本当に一回で治ってしまったのなら、それは本当の五十肩ではない極一時的な筋痛や神経痛であったか、あるいは本当に奇跡を起こせる神の腕を持った方か?(もしそうだったら弟子入りしたい!)
では誠実な施術とは何か?
時にはお医者様にもお力をお借りしながら、神経・関節・関節包・筋肉等に丁寧にアプローチしながら、自己修復力を十分に高めて治癒期間を大幅に短縮することです。
そこには運動療法や栄養指導、日常の動作パターンや姿勢の改善も加わってきます。
こういうテクニックをやったら一発で治る、とかそういう類のものではなく、患者様と二人三脚でじっくりと修復改善させていくものです。
・・・ここまで話の「枕(まくら)」でございます。
次回より、実際の施術についてです。
執筆者 鈴木一誠
宮町鍼灸整骨院
〒980-0004 仙台市青葉区宮町2-1-47阿部幸ビル
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