12月17日に、宮城県で活動している『黒松利府リトルシニア』さんで、野球肘エコーチェックを行ってきましたので、その内容を少しだけご紹介します。
まず、今回行う内容としては
・肘の超音波エコーチェック
・肩、肘、股関節可動域チェック
・怪我の既往歴や身長の伸び具合の確認
・ストレッチ、エクササイズ指導 でした。
【野球肘エコーについて】
ブログにも以前投稿しました、野球肘『内側型』『外側型』を確認しました。
※内容が重複してしまっております。
もちろん、どちらも早期発見は大事ですが…
特に外側型は特に大切になります。
理由は、外側型の疾患『離断性骨軟骨炎』は初期だと症状がないことが多いからです!
主に内側型の疾患としては、
・内側上顆裂離骨折
・内側側副靱帯損傷
・内側上顆骨端線離開
がありますが、基本的には投球時や圧痛など肘内側部に痛みがあります。
しかし、離断性骨軟骨炎だと症状が出た時点で状態が進行している可能性が高いです。
エコーでは、症状がなくても「透亮期」から見つけることができるため早期発見ができます!
※分離期、遊離期の場合は手術適応になる場合もあります。
今回、チーム内で離断性骨軟骨炎が見つかった選手は0名でした。
とりあえず、一安心です。
ただ、この離断性骨軟骨炎はできる原因ははっきりと分かってません…
受動喫煙が原因という論文もあるくらいです。
ということは、投げ過ぎると起こるわけではないので発見が難しいのです。
※投球過多によって、症状は進行する場合はあります。
それとは逆に、内側型は基本的には
・フォームの不安定性
・投球過多
・身体の柔軟性不足など、身体をうまく使えてない
など、原因はハッキリとしている印象があります。
例えば今回確認した内容で、肩の可動域や股関節の可動域についても重要な指標となります。
特に股関節は内旋可動域の低下は、投球・打撃フォームの問題に直結すると私は考えております。
【総括】
今回、内側で問題がある選手は数名ありましたが、それ以外問題ありませんでした。
何より驚いたのが、選手たちの学ぶ姿勢や知りたいと思う意欲の高さです。
検査が終わり、質問の時間になると、
「ストレッチ教えてください」「投げた後のケアは〇〇してるのですが合ってますか?」など、とても具体的な質問をしてきてくれました。
今後もこの活動を通して、少しでも自分の身体に関心を持ち、怪我の早期発見・治療に努めていけたらと思っています。
もし、気になる方やチームで行ってほしいなどございましたら、ご連絡ください!
【筆者 柔道整復師 鈴木拓夢】
宮町鍼灸整骨院
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