今回は膝の痛み第6回 変形性膝関節症についてです。
【変形性膝関節症とは】
変形性膝関節症 osteoarthritis (OA)は「病理学的に関節軟骨の変性、摩耗による荒廃と、軟骨および骨の新生と増殖、つまり摩耗相と増殖相の混在(変形性変化)によって特徴づけられる慢性、進行性の変形性関節疾患」と定義されています。
といってもピンとくる方は少ないのではないかと思います。
簡単にいうと
膝の軟骨がすり減り、本来あるべき骨のでっぱり(骨棘)ができ、骨どうしがぶつかり痛みとして現れることをいいます。
【負傷原因】
原因としてあげられるものとして、
•老化による軟骨の減少
•体重増加による膝関節内への負荷増加
•筋力不足
•日常生活での膝へストレスのかかる癖(X脚、O脚)
•膝関節構成組織の損傷
以上があげられます。
【症状】
変形性膝関節症は進行順があり、初期•中期•進行期にわけられます。
初期では先ほどあげた原因によってなこつがすり減り、関節の本来あるべき空間(すきま)が狭くなっていきます。
中期では軟骨の摩耗が進行して関節の端から骨棘が形成され、滑膜(関節を包む膜) い炎症が起こります。
進行期では軟骨が消失し、骨と骨どうし(大腿骨と脛骨)が直接ぶつかるためより激しい痛みを引き起こします。
症状としては
初期には動作開始時の疼痛(朝の身体を動かそうとする時、歩き始めなど)、膝のこわばり、動かしにくさがみられます。
症状が進行するにつれて初期にはみられなかった動作中の疼痛を訴える場合があります。
階段の昇り降り、特に降りる際の膝に荷重時に見られる疼痛が特徴的です。
炎症が進むと膝に腫脹、熱感、膝の変形が目立つ様になります。
【当院での治療】
まずは痛みのある場所の再確認・検査を行った上で損傷の度合いを想定します。
疼痛の度合いによってアプローチ方法は異なりますが、まずは痛みのコントロールを行います。疼痛が強い場合は、原因改善のための運動療法を行う際の障害となります。
疼痛のコントロールをしながら、日常生活動作の改善(歩き方や、立ち方)の指導•筋力低下のみられる部分への運動療法を行なっていきます。
膝関節の痛みの原因は痛みの場所・症状によって治療へのアプローチが変わっていきます。
膝の痛みなどでお困り等ございましたらお気軽にご来院いただければと思います!
全6回で膝の痛みについて紹介していきました。
あくまでのここであげた症例は一部に過ぎず、今お困りの症状が必ずしも当てはまるとは限りません。
膝の痛みに関しては様々な原因が考えられ、構造が複雑なことから症状を絞っていくのは簡単なことではありません。
膝だけでなくお身体の痛みにお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひ宮町鍼灸整骨院へご相談ください。
筆者 田中玲衣
宮町鍼灸整骨院
〒980-0004
仙台市青葉区宮町2-1-47阿部幸ビル2F
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