肩疾患第4弾はベネット損傷をご紹介します。
この疾患もあまり聞きなじみがないかもしれません。
【ベネットBennett とは?】
野球選手、特に投手に多く肩関節窩後下方に出来る骨棘を指します。
主に上腕三頭筋長頭腱の付着部や関節窩後下縁にできやすいです。
以前ご紹介した、インターナルインピンジメントを助長しています。
また、肩後方にはQLS(クアドリラテラルスペース)というスペースがありこの部分には、腋窩神経が通っています。このスペースにある筋肉が拘縮してしまうと神経症状がでる事があります。
【発生機序】
投球動作(主にフォロースルー期)により、上腕三頭筋長頭腱や後方関節包に繰り返し牽引力がかかり起こる骨膜反応と考えられています。
上腕三頭筋長頭腱や後下方関節包の拘縮を合併することが多いです。
【症状】
①投球のフォロースルー期に肩後方の疼痛や脱力感
※脱力感を訴える場合は神経が関係していることが多いです。
②肩関節後方の圧痛
③外転・外旋を強制すると肩後方へ疼痛が生じる
④肩関節内旋ROMの低下(肩後方の筋肉の硬さのため)
【治療】
当院では、微弱電流による消炎鎮痛や、肩関節後方の柔軟性の確保(筋リリース手技、超音波・ハイボルト・鍼灸など)を行います。
肩関節インナーの筋活動を向上することも必要となるため、チューブを使ったトレーニングなどを行って行きます。
それ以外にも、肩甲帯・胸椎機能の向上や、下肢の柔軟性も確保しなければなりません。
もちろん、投げすぎが原因もありますが、それ以前に正しいフォームで投球出来ていない事が原因となることも多いです。
また、当院では超音波エコーにて確認も行えます。
今の身体の状態がどうなのかをリアルタイムで確認できる超音波エコーで身体の問題を見つけることもできます。※医師ではないため確定診断はできません。
当院では、基礎的なメニューの提供はもちろんですが、楽天イーグルスでトレーナー業務をしていたスタッフが在籍しており、さらに深く理論的なメニューの提供も行っています。
もし、お困りでしたらお気軽にご来院いただければと思います。
【筆者 柔道整復師 鈴木拓夢】
宮町鍼灸整骨院
〒980-0004
仙台市青葉区宮町2-1-47阿部幸ビル2F
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